ボックスカルバート構造のワンルーム ZEH 賃貸マンション

景観条例により規制された狭小地での計画

・所在地:京都市
・主な用途:共同住宅・店舗
・敷地面積:144.88 m²
・建築面積:91.05 m²
・述床面積:425.69 m²

小さなワンルーム賃貸マンション(各住戸は約35㎡)でありながらZEH(M-Oriented)基準を満たした高断熱なゼロエネルギー建築であり、共用部等のための太陽光発電設備も備えています。

幅が狭いワンルームなので、内部には柱型・梁型が出ないボックスカルバート構造を採用しています。床・壁共に厚さ300mmの鉄筋コンクリートで囲まれた防音にも有利な構造です。居室は天井高2.5mのフルフラットでフルハイトサッシによる開放的な住環境を実現しています。

外観デザインでは1階の瓦屋根が周辺環境と連続した調和を与え、各階の小庇がヴォリュームを分節し深い陰影をつくっています。大きなガラス面の木製縦型ブラインドが格子の様に奥行きと変化のあるファサードを生み出しています。

中央部のコア(共用階段・EV)はトップライトを設けたライトヴォイドにより1階にまで太陽光が届きます。コアには空調室外機や給湯器等の設備機器を外部・内部から見えない様に集約して設置しています。その結果、空調室外機はもちろん、排気口さえもないすっきりとした美しいバルコニーを獲得しました。

地震時の揺れが極めて小さいボックスカルバート構造を採用することで、壁は不燃・高性能断熱ボード(フェノバボード)45mmの上に硬石膏プラスター塗りで仕上げることができ、一般的な構法より室内幅を約100mm広く確保しています。

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